核実験が失敗し、陸地がすべて海に沈んでしまった荒廃した世界を舞台に、人類最後の希望である艦隊「フローティラ」を中心に人工の島を築くのが目的。
プレイヤーは海で船を操り資源回収し、その資源を空へ運びフローティラを広げていく。
ルール概要
ルールはとてもシンプル。手番では手札からカードを1枚出して効果を発揮するだけ!…なのだけれど1つ1つのアクションの処理が長く、なかなか覚えるのが難しいため、サマリーを作りました。以下に公開しているのでご利用ください(商用利用不可、2次配布不可)
フローティラ サマリー
このゲームの面白いのが、カードもタイルも、なんと個人ボードまでも、すべて両面仕様であること。というのもゲームは「海サイド」「空サイド」の2つがあり、ゲーム中に1度だけ海サイドから空サイドへチェンジすることが可能になっています。
海では資源を集めやすいが得点は伸びずらい、空では資源を集めづらいけども集めてしまえば得点化しやすいという構造。そして資源はお金で売買できて、その需要と供給により価値が変動する仕組みなのです。
資源の供給が過多になれば空でも安く資源が手に入るため楽々と得点化できるし、需要が過多になれば海でも得点化しやすくなります。「いつ海から空へチェンジするのか」…周りの動きを睨みながら考えるのが、悩ましくもとても楽しいのです!
総評
海は海でしかできないことがあり、空は空でしかできないことがある。そして海から出発して、空にはいつでも行けるけど、戻ってはこれない…このルールだけで自分はシビれました。海で一生を過ごしても良いし、初手番に空に行っても良い。それでゲームが詰むことがないようになっているのが素晴らしい!
2019年のスカウトアクションでは、票数が集まらずランキング圏外となってしまいました。そのせいで埋もれているのだけれど、評価は5段階評価中4以上と遊んだ人からは高評価。ずっと気になるタイトルだったので海外から取り寄せた次第です。2度ほど遊びましたが、期待を裏切らない面白さで、私としては2020年度上半期のBEST5に入る面白さでした!
ただプレイ時間が長いわりに、タイル引きの運要素が強めなのが難点ですが、そこを気にする方は「タイルを引いた時に+1枚引いて、内1枚は袋に戻す」みたいなヴァリアントを入れてもよいかもしれません。
参考
このゲームの難点は言語依存の高さです。ルールブックは厚く、カードがほぼユニークな上、それが両面仕様…気が遠くなります。
しかしフローティラを和訳してくださる神々がいるのでリンクを張っておきます。ありがたや~
和訳ルール(BGG)
https://boardgamegeek.com/filepage/189944/flotilla-japanese-rulebook
カード日本語化(U壱さん)
https://note.com/u1bdg/n/n4ffc0fc17872