アランムーン&ボビーウェスト作『アフターショック(AfterShock)』の紹介記事です。
長い間、チケットトゥライドばかりを出し続けているアランムーン。そのムーンが久しぶりに発表したチケットトゥライド以外の新作!!ようやく遊ぶことができたので紹介したいと思います。
概要
基本はエリアマジョリティを競うゲームです。3ラウンドして得点高い人の勝ち!
ラウンドの流れは以下の通りです。
①カードの獲得
8枚ずつカードを配って、購入カードを決定します。購入しなかったカードは他プレイヤーへ売りに出します。
②ミープルの配置そして特殊カードのプロット
対応する地域にミープルを配置。その後、特殊カードの効果をどこで発揮するかプロットします。
③解決
橋カードをプロットした人は、橋を作ります。その後、アフターショックを解決します(アフターショックの処理については後述)
④決算
どこで決算させるかをプロットします。プロット先がバッティングしたら、そこのエリアだけ決算が発生するのです。プロット前に交渉が可能です。決算はマジョリティの1位だけではなく2位以下も得点が入るため、決算のプロットの前に様々な思惑による交渉が発生します。
さて。ここで重要なのが「アフターショック」効果。これはアフターショックのカードをプレイした人だけができる特別なアクションです。まず計画フェーズでどこに効果を適用するか決定します。そして解決フェーズでは、6面ダイスを振ります。その結果、出目の分だけミープルを排除しなければならないのです。しかしそのエリアに橋が架かっていたら、別の地域に逃がすことも可能です。このアフターショックをうまく活用することで、例えば自分のミープルを上手く逃がすことで、他のマジョリティが取れる…な~んてことも。
このゲームのポイント
- ゲーム中、常に面白い!
- コンポーネントが(値段の割に)豪華
- ゲーマーも非ゲーマーも楽しめる懐の深さ
- 交渉が苦手な人にはおススメできない
このゲームは4フェーズに分かれていますが、どのフェーズも面白いんです。カードを買うときはどのカードをお買い物するか悩み、 プロットするときはどこに橋やアフターショックを発生させるかを悩み、解決するときはアフターショックの行方に一喜一憂して、決算タイミングで苦労が報われる…ゲーム中にダレることがありません!
コンポーネントは、大量のミープルや橋の駒が5プレイヤー分入っています。それでいてAmazon.comでは38ドル(2020.8.9現在)。とてもコストパフォーマンスに優れていると思います。
ゲームはカード運もダイス運もあり、さらに交渉要素があります。ルールを聞いただけでもパーティゲームであることがわかるでしょう。ただ考えどころも多いので、個人的にはゲーマーでも非ゲーマーでも同様に楽しめるのが魅力的です。リテール版は5人プレイまでですが、別売りの6人拡張がとても欲しくなります。
気になる点としては2020年に交渉ゲームは流行りから逆行していること。交渉といっても約束を必ず守る必要もありません。ギズギズしないメンバーと囲むのがおススメです!!
まとめ
ワーカープレイスメントやドラフトといった、スマートにプレイヤー同士が絡み合うゲームが流行の現在。泥臭い交渉ゲームは人を選ぶかもしれません。
また、どうしても決算したいところは特殊カードによる決算をすることもできるため、たとえ交渉が上手くいかなかったとしても得点を取ることができます。
アランムーンが2019年に出した交渉&エリアマジョリティゲーム、個人的にはとても気に入ったので、抄訳を公開します(間違いがあれば、こっそり教えてください)
ぜひ遊んでみてください!!
(2020.9.27 追記)
衝立の裏にあるサマリーも日本語化たので、こちらもご活用くださいな🍆