この記事はボドゲ紹介 Advent Calendar 2020 - Adventar20日目のエントリーとして書きました。昨日はかーんさんによる火星ゲームの紹介記事…が紹介されるはずでしたが、まだ公開されてない模様。公開を楽しみにしてます。
さて、今年は「2020年」という区切りの年なので、ボードゲームを雑に5年10年単位で振り返ってみました。
1995年『カタン』が大賞受賞
ダイスをふって資源を獲得。それを元に建築する。ダイスというランダム要素がありながらも、複数の戦略があるところがヒットの理由なのかと思ってます。
2000年『トーレス』がSDJ受賞
前年受賞作が『ティカル』で、翌年受賞作が『カルカソンヌ』。2000年を分岐点にファミリー向けゲームと、ゲーマー向けゲームの2極化が始まったように感じます。
2005年『ケイラス』の発売
ワーカープレイスメントの傑作『ケイラス』の発売。ここら辺の年からワーカープレイスメントの流れがきました。
そして2010年…
2010年は言葉にするのが難しいのですが、ワーカープレイスメントをより成熟させた時代だと思います。ブルゴーニュやアサラ、そしてトロワ、ランダム要素が入りながらも「コストさえ払えば、やりたいことができる」という戦略性の高いゲームが続々と発売された年でした。この「運によるままならなさを戦略でねじ伏せる」のが、たまらないところです。
そんなわけで本記事の本題『トロワ』です。
トロワは不思議なゲームです。ダイスゲームでありながらプレイ時間は2時間かかります。ルール量もそれなりにあり、ゲーマー向けのゲームであることは間違いありません。しかし、トロワは不確定要素にあふれています。
トロワはランダム要素が多く、故に盛り上がりどころが随所に散りばめられています。
しかしトロワは運の要素がありつつも、プレイヤーは選択肢が複数あります。ダイスのはお金を支払うことで他人のものを使うこともできるし、影響点を支払えば目を変えられる。不確定要素の海に揺られながら、最善手を目指す…それがトロワの最大の魅力なのです!!!
時は流れて…2020年『トロワ ダイス』ゲームの発売
トロワから10年後に発売されたのが『トロワ ダイス』です。
コロナ禍の中でリモートでも遊びやすく、またソロプレイも可能…このゲームは時代の申し子です。
…正直、トロワ10周年という節目で出たのが紙ペンゲームだったので、トロワ ダイスが発表された当時はガッカリしました。紙ペンゲーム出すくらいなら、拡張とセットで記念版出した方が良いんじゃないかと…。しかしトロワ ダイスは良い意味で裏切られました。トロワとルールは全く異なります。でも遊んでみるとビックリ、トロワの魂が宿っているではありませんか!!
ダイスは早い者勝ちではありません。どのタイスも使うことができます。
ただし目の良いダイスほどお金がかかります。お金の使い道が悩ましいところです。
タイスを振ったら、リソースにするか建築するかを選びます。建築は特殊な効果があったり勝利点に繋がったりします。リソースはダイスの目を変えたり、色を変えたりするのに使います。リソースを取ると楽に進められる…けど建築は直接勝利点につながるので、できるだけ建築したい…毎手番、プレイヤーは選択を迫られます。
話がそれますが最初にトロワやトロワダイスをインスト受けた時はテーマとルールが合致しませんでした。でも、遊んでるうちに何となくテーマが頭に入ってくるんですよ。
白いダイスは宗教を示していますが、ゲームでは色を変えることができます。すると、この時代背景には宗教の力は強く、商人や軍隊にも力が及ぶんだなぁ…とか思えるんですよね。遊ぶと自然にトロワの住民になれるのです。
まとめ
今年に入ってトロワは3回遊びました。自分はノンリプレイ派を気取っているわけではありませんが、やはり新作が出ると遊びたくなるので古いゲームを繰り返し遊ぶことが少なくなってしまいます。しかしそんな中でトロワは定期的に遊びたくなる魅力を持ったゲームです。
そしてトロワ ダイスもトロワに勝るとも劣らず、何年経っても遊びたいと思えるゲームだったので紹介した次第です。私は一生遊んでも紙が切れないよう、あらかじめ2個確保するくらいにはトロワダイスが好きです!
いつか仲の良いメンバーをたくさん集めて、トロワダイスを全員で遊ぶのが私の夢です。
さてさて、運ゲーといえば赤魔導士さん。
明日の紹介では、どんな運ゲーが飛び出すか楽しみです!