Boardgame Bonus Track

ボードゲームを遊ぶ上であまり役に立たないと思うけど、ちょっとした雑談の種を提供したいです

ボードゲーム紹介『アフター・ザ・フラッド』

ワレス作『アフター・ザ・フラッド(After the flood)』の紹介記事です。3人専用のゲームなので、なかなか遊ぶ機会は少ないですが、たまに遊びたくなる本作を、もっと遊ぶ機会を増やすべく紹介したいと思います。

概要

得点方法は2つ。エリアを支配することによって毎ラウンド得点が入るのと、高級リソースを集めて都市(ジッグラト)を建てることで得点が入ります。

エリアを支配するには軍隊による侵略が必要です。ベースは戦争ゲームなので、バチバチとプレイヤー同士が殴り合います。ただ勝敗は何だかんだでダイスの目次第なので、そこまでギズギズすることもありません(たぶん)。

 

また様々な資源を集めて都市(ジッグラト)を建てることで、大量の得点が入ります。このゲームの面白いのがお金という概念がなく、物々交換であることです。各地と交易しながら、わらしべ長者のごとく、価値の高い資材に交換していくのです。この資源の価値は様々なところに使われます。たとえば配置する労働者の数、軍隊の強さ、次の手番順などなど…このゲームはリソース変換が主体のゲームなのです。

このゲームのポイント

  • 3人プレイによるパワーバランスが絶妙
  • リソース変換が楽しい
  • 競り要素が熱い
  • 1ラウンドの流れでやることが多い

3人専用ゲームなので、おのずとトップのプレイヤーを残りの2人が殴ることになります。なので、ゲーム中の単独トップを倒す構図となります。

ゲーム中で得られるリソース数は限られているため、どこに何をどんな順番で使うのか頭を悩ませます。

 このゲームは競りゲームという側面もあります。というのも戦闘時の強さを決めるのに、好きなだけ資源を払うことができるのですが、後手番のプレイヤーがより価値の高い資源を払うことで戦力を上げることができるのです。これにより先に動いたほうが自由に動けるけど、後手に動いた方が戦力を上回りやすいという構図が出来上がるのです。また次ラウンドの手番順も上記と同じ流れなので、このゲームでは「限られた手元の資源をどこに使うのか」が非常に大事になってきます。

 

このゲーム…というよりワレス作品の欠点の一つとして1ラウンドの流れでやることが多いことです。アフターザフラッドも1ラウンド6つのフェーズからなります。

ボード上にフェーズの記載はありますが、それも端的にしか記載がありません。

そこでアフターザフラッドのサマリーを作ったので公開します。

アフターザフラッド サマリー 

 間違い等あれば、ぜひご指摘願います。

まとめ

2007年から2010年、ワレスは数々の名作を発表しました。ブラスから始まり、オートモービルやロンドンが産まれたのもこの時期です。
その中で3人用ゲームが2作品発表されました。その内のひとつが本作の『アフターザフラッド』です。
長時間なマルチなゲームなので人を選ぶものの、色んな要素が絡み合ったこのゲームの魅力に取りつかれた人も少なからずいます。かくいう私もその一人です。

なかなか手に入りづらいゲーム故に、遊ぶ機会も少ないかもしれませんが、ぜひ持っている方々は、ぜひ仲の良いメンバーと遊んでみてほしいものです。もちろん、このゲームでバチバチすることもあるかもしれません。しかし、このゲームのタイトルはAfter the flood…洪水の後のこと、ゲームが終わったら水に流しましょう!