Boardgame Bonus Track

ボードゲームを遊ぶ上であまり役に立たないと思うけど、ちょっとした雑談の種を提供したいです

ボドゲ写真コンテストについて

かーんさん( @tamakiV9 )主催でボドゲ写真コンテスト」が開催されます。自分も話の流れで審査員をすることになりました。

 

 

格式と伝統があるかどうかはさておき…こんな感じで募集方法は簡単。「Twitter上で応募した写真を添付しつつ  #ボドゲ写真コンテストハッシュタグをつけて呟くだけ!

ボードゲームが関係している写真であれば何でもOK!ボード、コンポーネントボードゲーム会の風景や2次会のお酒・・・なんでも構いません*1

募集期間は2017年12月23日までとなります。

 

受賞作は独断と偏見で決めます!少なくとも自分は一眼レフでとった写真と携帯の写メで撮った写真の違いも判らなければ、写されたボードゲームがどんなにレアかなんて分かりません!ただ、綺麗と感じたり、格好良いと感じたり、楽しそうだと感じたりしたものを選びたいと思います。受賞者には、ちょっとした景品も用意されているそうです。

↓は写真の一例です。2017年もあと少し、楽しみましょう!!

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※1 人物が写りこんでいるのに被写体へ許可を取っていないものはご遠慮ください

 

*1:

エルドラドについて

今回は『エルドラド (Wettlauf nach El Dorado)』の紹介です。

クニツィア氏が作ったデッキ構築ゲームということで、非常に注目していました。なぜならクニツィア氏はドミニオンが好きではなかったはずだからです。

ドミニオン発売以降から数年はデッキ構築ゲームが流行り、それらは"ドミニオンクローン"と呼ばれることもありました。

クニツィアドミニオンクローンについて「すばらしいアイディアを持ったものが中にはある。でも私がそれに新しいゲームを作っても、今はいい案がないし、たぶん面白いものもできないだろうね」「ときにはこういった(システム流用の)方向に行ったとしても、自分の筆跡を残したゲームになるでしょう」とインタビューで語っています(※)

そんなクニツィアが満を持して出したデッキ構築ゲームが『エルドラド』…注目しないわけがありません!!

 

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タイトル エルドラド (Wettlauf nach El Dorado)
プレイ人数 2 - 4人
プレイ時間 30分~60分
メーカー ラベンスバーガー(Ravensburger)
作者

ライナー クニツィア  (Reiner Knizia)

 

デザイナーとメーカーとの相性という点でも注目です。クニツィア氏&ラベンスバーガー社のタッグ作品は『オロンゴ』以来です。オロンゴも非常に素晴らしい作品だったので、今後はこのタッグの作品は要チェックだと思います。

 

ゲーム背景

一つのゴールに幾千の道程-あなたはどの戦略を選ぶか?

南アメリカのジャングル深くある 隠された黄金の土地"エルドラド"。金、宝石、および貴重なアーティファクト-宝物が、この失われた王国に貯蔵されるという。プレーヤーは探検隊の隊長となり、経験豊かな隊員を雇用し、慎重に道を探す。はじめにエルドラドに到着した探検隊がすべての財宝を手に入れるだろう (ルールブックより意訳)

ゲーム概要

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基本はレースゲームです。スタート地点からゴール地点まで先に着いたプレイヤーの勝ち。
山のマスや他プレイヤーの駒は障害物で、特に細くなる道での位置取りが大事になります。
レースゲームは、差がつくと巻き返しが難しいところがあるけど、エルドラドは要所要所でトッププレイヤーにコストを強いるのが面白いです。勿論、トップはコストを支払い損なわけではなく、タイブレーク時に有利となる仕組みです。

そしてエンジンとなる部分がデッキ構築で行われます。
地形には緑(密林)、青(湖)、黄(村落)の3種があり、対応するカードを出すことで進むことができます。また黄色のカードをコインとして使い毎ターンカードを1回購入することもできます。概要はこれだけ…シンプル!

 

このゲームのポイント

  • テーマがワクワクする
  • カード種類が少なくて覚えやすい
  • 可変ボードによるリプレイ性の高さ
  • 独特なサプライへのアクセス方法
  • 手札の取捨選択できる
  • セットアップが大変
  • 狭いテーブルだと遊ぶのが難しい

 

【テーマ性】密林の中、探検隊の隊長となって黄金郷を目指す…そんなシチュエーションだけでワクワクします。昔は探検隊のTV番組をよく見たものです。

【カード種類の少なさ】ドミニオンを代表とするデッキ構築ゲームの多くは、カードの種類が沢山用意されています。そのためゲーム毎にカードの多様性を楽しめますが、一方でインスト時のカード説明に時間がかかります。
エルドラドではカードの効果が少なく、移動・ドロー・破棄に集約されているため、はじめての人でもカードの全貌を把握するのが容易だと思います

【可変マップ】このゲームにおいてマップが変わるということは、どのカードがどのタイミングで必要なのかが変わるということです。例えば中盤に水辺が多くても、中盤になってから青いカードを購入したのでは遅いため、デッキの回転を考慮してカードを購入する計画性が求められます。

【サプライへのアクセス】エルドラドには初めに購入できるカードはマーケットに並ぶ6種に限られています(ちなみに一種類につき3枚しかないため4人プレイのときは争奪戦になります)。
そしてカードが一種類売り切れたときに、初めて上級カードを購入する権利を得られます。誰かが上級カードを購入したなら、それがマーケットに置かれます。つまりゲーム毎にカードが購入できる順番も変わってくるのです。

【手札の取捨選択】殆どのデッキ構築ゲームは手札を次のラウンドまで持ち越すことはできません。しかし、エルドラドは手札を次ラウンドまで全て保持するか全て捨てるかを選ぶことが可能です。これにより「手札が噛み合わずヤキモキする」ということが減るのです。ただし手札が2枚あり、残したいカードは一枚だけ…なんてことも多々あり、ちょっとしたジレンマも味わえます

【気になること】エルドラドで少し気になるのは「セットアップの煩雑さ」と「テーブルを広く使うこと」が挙げられます。ただ、こちらは工夫次第で改善可能だと思います。

 

縦置きボードの作成

工夫というか工作です。エルドラドはボードが可変であるゆえに場所を取ります。テーブルによってはサプライ置き場を用意するのが困難なときも…

そんなわけで上級サプライを縦置きできるボードを作成しました。設計図も作らず家にあるもので適当に作ったものですが、テーマがテーマなので雑に作った方が雰囲気が出てよいと思ってます(^ω^;

 

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 材料はスチレンボードと木工用ボンドとゴム紐とイーゼル×2…すべて100均で揃います。そのまま箱に入れてもピッタリ収まるようになっています。

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ちなみに左下の謎物体は、ナハリさん(@el_nahari)、ムラさん(@mura_bg)、自分(@see_know)が「エルドラドが今年のSDJをとる」といった発言から、3人のニックネームを1文字ずつとって「SNJ (Shino Nahari moJya)受賞作」として記念に描いた落書きを張り付けたものです。3分で作ったオブジェなのでクオリティ低くて申し訳なす…

 

おわりに

先にも触れましたが『エルドラド』は2017年ドイツ年間ゲーム大賞(SDJ)にノミネートされました。クニツィアの作品でSDJを取ったのは今のところ『ケルト』が最初で最後です。個人的にはドイツゲームらしいドイツゲームとしてエルドラドが受賞することを切に願います。

皆さんも機会があれば、ぜひ遊んでみてください。

 

※参考リンク

①play:game クニツィアへの個人的インタビュー2010 http://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001221.html

 

②暮しとボードゲーム スーパースター列伝 第3回 クニツィア博士 中編http://krstbg.com/contents/superstar_rd/004.html

 

バレッタについて

ボードゲームの紹介を書くのは久しぶりになります。 

今回は私の大好きな作品『バレッタ』についての紹介記事です!

 

作品情報

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タイトル バレッタ (Valletta)
プレイ人数 2 - 4人
プレイ時間 プレイ人数 × 20分
メーカー ハンス イム グリュック (Hans im Gluck)
作者 シュテファン ドラ  (Stefan Dorra)

 

まずは作者とメーカーを簡単にご紹介したいと思います。

 

作者 「シュテファン ドラ」 とは

代表作は『フォーセール』『メディナ』『ブクブク』など。
ドラの作品はルールが複雑すぎず、またゲームの盤面が綺麗な作品が多い印象です。
プレイヤー間の絡みを重視し「ゲームバランスは遊んでる皆で取ってね」と言わんばかりの作品も多いのもドラの特徴ではないでしょうか。

 

メーカー 「ハンス イム グリュック」 とは

豚マークのロゴでお馴染みのメーカーです。1~2時間で終わる戦略的なゲームが多く、テストプレイも丁寧に時間をかけ、良質なゲームを作ることに定評のあるメーカーです。

 

そんなドラ氏&ハンス社が満を持して出した作品…それが『バレッタ』なのです!

『バレッタ』とは

ゲーム背景

地中海にあるマルタ島の首都バレッタ。そこは区画整理された綺麗な街並みが特徴の都市です。
ときは1566年、プレイヤーは都市名の由来となった騎士団長ジャン・ド・バレットの元に集い、建築したり重要人物を行使することで、バレッタ都市計画に貢献することを目指します。

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ゲーム概要とポイント

いわゆるデッキ構築ゲームです。手番では手札を5枚持ち、そのうち3枚をプレイ。最後に手札が5枚になるように補充して手番終了。時計回りに手番が回ります。

 

まず、このゲームの面白いところは「建築」!

バレッタは、まるでカタンのように木材やレンガ等の資材を集めて家を建てることができます。そして木材やレンガを獲得したり、建築したりするアクションを全てカードで行うのです。

 

建築には2つの意味があります。

1つは自分の家を置くと、建築カードの右下に描いてある数字分、ゲーム終了時に勝利点になります。

もう1つは建築カードの上に乗っている人物カードを自分の手札に加えることができます。これにより自分のデッキにカードが増えるのです。

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他のデッキ構築ゲームでは、勝利点のみのカードが存在することが多いです(「属州」等)。そして「勝利点を得る=ゲーム中の無駄カードが増える」という構造になっています。この構造は「どれだけデッキを強くした後に勝利点カードへ走るか」という戦略性を生み出しているわけです。

ただ、この構造は、せっかく"僕の考えた最強のデッキ"を作ったのに、それをゲームの終盤では弱体化しなければならない…"やるせなさ"がありました。

しかしバレッタは、ゲームの最後の最後まで"僕の考えた最強のデッキ"を持ちつつ、勝利点を稼ぐことができる!これが気持ちいいのです!!

 

その他のポイント

  • テーマとゲーム性が一致してる
  • 購入したカードは使えるチャンスが多い
  • 圧縮が楽にできる
  • カードコンボが楽しい
  • 陣取りが楽しい
  • セットアップが大変
  • 言語依存が高い

 

並べたカードの上に家を乗せることで、区画整理されたバレッタの街並みが再現されています。テーマを重んじるドラらしさを感じますね。

そして建築すると、人物カードが手札にくるのも嬉しいポイント。せっかく苦労して購入したカードは、すぐに使いたいですもの。

またドミニオンが好きな人はカードを破棄する教会のような”デッキ圧縮”が好きな人が多いですが、その圧縮するためのカードが予め山札に1枚あるのも嬉しいです。

ちょっとしたカードのコンボを見つけるのも楽しいです。今は"とっつきやすさ"を重視するあまり派手なカードはありませんが、きっとハンスならすぐに上級者向けの拡張セットを出してくれるでしょう。

贅沢なことにバレッタは陣取り要素も兼ね備えてます。自分の家に隣接するとコストが下がったり、ある一定の区域にボーナス得点がつくことも。

 

対して、ネガティブな点は「セットアップの煩雑さ」と「言語依存の高さ」が挙げられます。ただ、こちらは工夫次第で改善可能です。

 

セットアップの簡略化

4人用のセットアップでは30枚の建築カード&人物カードが並びます。 そして建築カードと人物カードのアルファベットを合わせる必要があるのです。これが結構時間がかかる。 なので建築カードも人物カードもスリーブに入れて、ひとまとめにしておくことをおススメします。こうすればセットアップは楽ですし、しまうときも各プレイヤーに建設したカードを取ってもらい、手札から対応するカードを見つけてしまってもらうだけ。手分けできて対象も搾れるのでそんなに時間はかかりません。

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また100均のケースに資材をしまえば、ケースがそのままサプライになるので楽ちんです(ダイソーにて購入したケースに、余ったシールを活用してタイトルロゴを入れてます)

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カードの日本語化

 このゲームは最近のデッキ構築ゲームにしては珍しく、あまりアイコン化がされていません。例えば「所有する緑の建物だけ得点」というカードも緑の建物がアイコン化せずに、とても分かりづらいです。それがドイツ語であればなおさらのこと。そこで私の作成した人物カード用シールデータを公開します(商用利用不可。A4縦で印刷してください)

バレッタカード1.bmp - Google ドライブ

バレッタカード2.bmp - Google ドライブ

 

 

※当初、和訳ルールも公開しようかと思いましたが、おそらく遠くない未来に日本のショップでも取り扱いがあると思い公開はしません。もし直接面識のある方で欲しい方がいればご連絡ください。

 

おわりに

ドミニオンが発売されたのが2008年秋。そこから、さまざまなデッキ構築ゲームが発売されました。そして、長い年月を経て2017年春にハンス社そしてドラ氏が初めて作ったデッキ構築ゲームがバレッタになります。デッキ構築ゲームの次世代を感じるバレッタ…私は期待のあまりにハンスの直販サイトを毎日眺めて、発売日に即購入しました(;^o^)

2017.5.13現在、まだ日本のショップでは流通していませんが、遠くない未来にメビウスゲームスさんが取り扱ってくれるはずです。もし、手に取る機会があれば遊んでみてください。私の一押しゲームです!

宣伝①

ドラが好きすぎて、2017年2月に小規模ながら「ドラ会」を開催しました。感想ツイートをTogetterにまとめておりますので、少しでも雰囲気が伝われば幸いです。

togetter.com

宣伝②

ハンス社が好きすぎて、2017年6月に千葉県柏市Mr.Fieldにて「ハンス ボードゲーム会」を開催予定です。まだまだ参加者募集中(2017/5/13 時点)なので、よろしくお願いします!もちろん『バレッタ』も遊べますよ!!

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twipla.jp

 

(自分はドミニオンも大好きです。最近は遊ばなくなってしまいましたが、また遊びたいな)

(最近は『クランク!』も一押し。そしてクニツィアの『エルドラド』も早く遊んでみたいな)

クニツィアボードゲーム会レポート 2017.3.18

 

 2017年3月18日(土)に千葉県柏市にあるアナログゲームショップMr.Fieldさまを貸し切って、クニツィアがデザインしたゲームだけを遊ぶイベント「クニツィアボードゲーム会」を開催しました!

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 今回は当日参加の方もあわせて計29名もの参加者の方に集まっていただきました。ありがとうございます。

twipla.jp

 

開催の挨拶

せっかくなのでクニツィアについてのプレゼンをしました。

その際の資料を公開しますので、もし興味があれあればご覧ください。

www.slideshare.net

最終的に他人任せな説明で申し訳ないです(^o^;

 

昼の部

ツタンカーメン

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ルールは双六のようにゴールに向けて進み、止まったマスのタイルを取るだけ。
面白いのが「何歩でも進んでも良い。ただし後退は不可」というルール。
良いタイルを取るために一気に先に進みたい…けど、進みすぎると取れるタイルが少なくなってしまうというジレンマ!
絞りに絞ったルールで、これだけプレイヤーを悩ませるクニツィアの良作です。

 

ハイソサエティ

 

この日はハイソサエティを2回も遊びました。
単純な競りですが「最後にお金を一番持っていない人が脱落」というルールがとても痺れます。

 

ロイヤルターフ

クニツィア会、盛り上がってます!

 


この日、なんとロイヤルターフがarea版、ダイスツリー版、SNE版が同時に3卓で遊ばれていました。今までは非常に入手困難でしたが、豪華なダイスツリー版と廉価なSNE版が最近発売されたことでよく遊ばれるようになりましたね。

人気の馬は進みやすくてレートが低く、不人気の馬は進みづらくてレートが高い…まるで本物の競馬を見ているようなレース展開が面白いです。誰がどこに賭けているのか分らないバリアントもドキドキ感が増して大好きです。

 

自分はarea版の卓に入りました。ゲーム展開は1レース目からNAOさんの独壇場。勿論、2レース目と3レース目は皆でNAOさんを倒すべく頑張りましたが、NAOさんの賭け方は素晴らしくトップ叩きにも動じない安定した勝利。お見事!

 

ストロツィ

 

メディチシリーズの3作目。ストロツィを遊びました。3枚のタイルを使って競るというどこかで聞いたようなシステムですが、そのタイルには数字すら描いてないのがこのゲームの特徴。タイルには固有能力があってそれを上手く使う必要があります。

運の要素も大きいけど、その分、胃がキリキリすることもなく緩く遊べる良いゲームでした。

 

その他

上記以外はルール説明要員として『オロンゴ』『チグリスユーフラテス』『サムライ』等をインストしました。どの卓にも入りたかった…主催じゃなければ><

またペイントされてるゲームも多かったです。クニツィアはちゃんとテーマも考えてるという証拠ですね!!

 

 

 

他の方々によるクニツィアボードゲーム会の感想ツイートも「Togetter」へまとめましたので、興味があればご覧ください!

  

togetter.com

 

夜の部

 自分の会では、毎回、お酒とおつまみを準備して「夜の部」というのをやっています。なぜなら、ボードゲームを遊ぶのも好きですが、ボードゲームのことを話すのは同じくらい大好きだからです。

 

 

 スルメも大好きです。もちろん夜もお酒を飲みながらボードゲームを遊びました。しかし酔っていてあまり覚えていません… 『砂漠を越えて』と『メディチ』を遊んだことだけ覚えてます(;^o^)

 

まとめ

今回も参加者の方々、Mr.Fieldのスタッフの方々に本当に感謝です。おかげさまでイベントとして楽しい時間を過ごすことができました。

自分の未熟故にいろんな方の助けがあって成り立っています。今後ともご協力のほどよろしくおねがいします。

次回予告

ムーン会、クラマー会、ドラ会、クニツィア会とデザイナーを中心とした会を重ねてきましたが、ボードゲームはデザイナーだけで作るわけではありません。メーカーの力によるところも大きいと思うのです。

そんなわけで6月18日(土) に「 ハンス ボードゲーム会」を開催します。多くの人をクニツィアファンたらしめた『チグリスユーフラテス』や『モダンアート』、定番の『カルカソンヌ』『マンハッタン』そして近年の話題作『ファーストクラス』『ディシュタウファー』『マルコポーロの足跡』などなど名作・傑作の数々を1日中遊びませんか?

 

よろしくお願いします。

 

*1: °ω°

競りボードゲーム会 レポート

 2017年1月7日(土)に千葉県柏市にあるアナログゲームショップMr.Fieldさまを貸し切って、競りを中心にしたボードゲーム会「競りボードゲーム会」を開催しました!

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 世間的に風邪が流行っており体調不良でキャンセルされる方も多い中、当日参加の方もあわせて計27名もの参加者の方に集まっていただきました。ありがとうございます。

twipla.jp

開催の挨拶

前回、クラマーボードゲーム会にて行ったプレゼンが思いのほか好評だったので調子にのって、少し競りについての説明をさせて頂きました。プレゼンでつかった資料を公開しますので、もし興味があれあればご覧ください。

途中で、参加者のうぃりあむさんに無茶ぶりをしました(^o^;

 

昼の部

私が遊んだのは以下のゲームです!

ハイソサエティ

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個人的に一番シンプルな競りゲームだと思っています。

みんなでワイワイしながら相場を作っていくゲーム。大好きです!

ラーが発売される前までは「クニツィア3大競りゲー」の中に入っていたとか。ちなみに私の得点は「0点×2」という散々な結果でした...

 

ラー

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競りと言えばラー!いまだに色んなメーカーでリメイクされており、日本でもNGOさんが発売してくれたおかげでとても入手しやすくなっています。

今回は、モニュメントを集めながらも他のタイルも取れたので勝ちを確信していたら、別の方の「ナイル&洪水タイル」無双で2位という結果でした(ToT)

 

酔いどれ猫のブルース

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三度、クニツィアの競りゲーム。お金でお金を競るという不思議な感覚。カードも1~5+ジョーカーが15枚ずつという分かりやすい構成。イラストも味があって、自分がカードゲームの中で一番好きなゲームかもしれません。

そしてよく考えてみると、ここまでNGOさんの出したゲームしか遊んでない!

 

魚河岸物語

 

『ブルームサービス』や『スカイ アイランド』を作ったデザイナーのひとりペリカン氏によるダッチオークション親がカードをめくり続けて、子が欲しいタイミングでベルをならすアクション要素もあり

みんなでワイワイ騒ぎながら遊べるのが素敵。自分の好きな作品のひとつです!

 

コンテナ

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故デロンシュによる傑作。駒は持ち主であるしゅだっちさんのオリジナル! 

工場で商品を生産し、トラックで港へ運び、船で島国へ輸送。島国ではオークションで商品を取引。

「ああ、海外のボードゲームは、こんな道を辿って家にくるんだなー」と思いを馳せることができました(^o^

 

その他

他の方々は『ラストパラダイス』『モダンアート』『ワイン商』『チューリップバブル』『リサイクル』『オロンゴ』『リッチモンド貴婦人』『ビックチーズ』『AKINDO』等を遊んでました。正直どれも楽しそうで、全部の卓に入りたかったー!

他の方々による競りボードゲーム会の感想ツイートも「Togetter」へまとめましたので、興味があればご覧ください!

togetter.com

 

夜の部

 自分の会では、お酒とおつまみを準備して「夜の部」というのをやっています。共通のテーマでボードゲームを遊んだあとは、そのテーマを語り合う機会が欲しいからです!

 

そんなわけで乾杯した後、今日がちょうどMr.Fieldの店長ムサシさんの誕生日だったので、プレゼントをお渡ししました。

 

クニツィアの名作陣取りゲーム「サムライ」!。競りゲーじゃなくてアレですが、ムサシさんのイメージを考えてチョイスしました。
(あとMr.Fieldではミニチュアをメインに扱っており、ファンタジーフライト社との取引も多く、個人的には日本に流通していない同社のボードゲームも取り扱って欲しいなーという下心もあったりw)

 

もちろん夜もお酒を飲みながらボードゲームです。

 

ドリームファクトリー

 

 

クニツィアによるテーマ感あふれる競りゲー。契約書を元に、俳優、監督、カメラマン等を雇い、素晴らしい映画を作るのが目的。

うぃりあむさんによる日本語化も相まって、ほとんど映画をみない自分でもテーマにのめりこむことができました。

 

その他

後はいろんな方とおしゃべり。面白かった競りゲーを話したり、なぜかカジノ法案の話をしたり。あとは、けがわさんにはクニツィアの資料も色々とお見せ頂いたり。やんややんやと楽しくお酒を飲みながら歓談しました(^o^)ノ

 

まとめ

参加者の方々、Mr.Fieldのスタッフの方々に本当に感謝です。おかげさまでイベントとして楽しい時間を過ごすことができました。

このゲーム会のために柏で宿泊してまで来てくれた方もいたとか…本当にありがたいことです。いろんな方に「柏は遠い」と言われております。ただ自分が一番主催としての力を発揮できるのは、家から歩いて徒歩10分、お店のスタッフさんとも仲良し、食材やお酒を近場で安く購入できる柏なのです。なので「遠いけど、足を運ぶ価値のあるゲーム会」を目指したいと思っています。

 

また近所のイエローサブマリン柏店さまにも宣伝にご協力頂きました。年始セールでボードゲームが10%オフだったり、中古の取り扱いもされていたりと、ボードゲームにもだいぶ力が入っております(自分も10%オフでドラの『ヘラス』を購入しました)

 

次回予告

今回、一番の失敗はクニツィアの3大競りゲーの内のひとつ『メディチ』を持ってくるの忘れたことです。クニツィア3大競りゲーをそろえることができませんでした。

そんなわけで3月18日(土) 「クニツィアボードゲーム会」を開催します。今回、遊べなかったメディチを含めた3大競りゲーや、サムライを含む3大陣取りなど、1日中クニツィアオンリーで遊びませんか?

よろしくお願いします。

 

自己紹介

 はじめまして。しのといいます。

ボードゲームが大好きで、ボードゲームにまつわるアレコレを語りたいがゆえにブログを立ち上げました。トレードマークが「ナス」なので、プレイヤーカラーに紫色を好みます。

 

さて、僕はボードゲームの雑談が好きです。
例えば↓のようなエピソード-

 

キーフラワーのイラストは、作者の妹とその娘さんが描いてるんだって!(※)

※「sister」と紹介されていたので姉かもしれません。

 

-みたいなボードゲームを遊ぶ上では必要のない情報だけど、少しでも会話に花を添えることができたら良いと思っています(キーフラワーだけに!)

 

そんなわけで当ブログはボードゲームを遊ぶ上では役に立たない情報を主に発信するけど、ちょっとした雑談の種になってほしい…という願いを込めて「ボーナストラック」と名付けました。
(タイトルに「ナス」を入れたかっただけ・・・という説もあります)

筆が遅いためあまり更新できませんが、暇なときに開いていただけると幸いです。

 よろしくおねがいします!

 

略歴

2003年頃からカプコンカタンボードゲームにハマり、今に至るまで細々とボードゲームを続けています。今は主に地元の近辺で遊んでいます。

 

■最近、自分が主催したボードゲーム

  1. 柏餅ボードゲーム会 第1回 大賞受賞作ボードゲーム会 (2015年6月)
  2. 柏餅ボードゲーム会 第2回 放課後さいころ倶楽部ボードゲーム会 (2015年11月)
  3. 柏餅ボードゲーム会 第3回 協力ボードゲーム会 (2016年1月)
  4. 柏餅ボードゲーム会 第4回 3Kボードゲーム会 (2016年3月)
  5. 柏餅ボードゲーム会 第5回 大賞受賞作ボードゲーム会Vol2 (2016年6月)
  6. 柏餅ボードゲーム会mini1 アランムーン会 (2016年9月)
  7. 柏餅ボードゲーム会 第6回 クラマーボードゲーム会 (2016年11月)
  8. 柏餅ボードゲーム会 第7回 競りボードゲーム会 (2017年1月)

 

※「柏でモチーフのあるボードゲーム会をしたい」という気持ちで「柏餅ボードゲーム会」と名付けています

『HIT Z ROAD』と『ヴィア ネビュラ』について

はじめまして。しのと申します。

この投稿は「ボドゲ紹介 Advent Calendar 2016」21日目の記事です。

今回は、私の大好きなボードゲームを紹介するため筆を取りました。
紹介したいのは以下の2作品です!

 

作品情報その①

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タイトル ヒット ズィー ロード (HIT Z ROAD)
プレイ人数 1-4人
プレイ時間 60分
メーカー スペースカウボーイズ(Space Cowboys)
作者 マーティン ワレス (Martin Wallace)


作品情報その②

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タイトル ヴィア ネビュラ (Via Nebula)
プレイ人数 2-4人
プレイ時間 45-60分
メーカー スペースカウボーイズ(Space Cowboys)
作者 マーティン ワレス (Martin Wallace)

 

上のとおり、どちらも同じ作者で同じメーカーの作品です。
しかしながら、この2作品はまるでプレイ感が異なるのです。
まずは作者とメーカーを簡単にご紹介したいと思います。

作者 「マーティン ワレス」 とは

代表作は『ブラス』『蒸気の時代』など。
特徴として「借金が前提」だったり「2時間以上かかる上に途中脱落あり」だったり、とても重くて厳しいゲームが多いイメージのある作家です。
また「鉄道」「産業」などのテーマから盤面に黒い駒が多く登場することも多く、盤面を見るからに「重い!」と感じます。
そんな厳しくも重い作者ですが、コアなゲーマーから熱烈な支持を受けています。
かくいう自分もワレスファンの一人です!

メーカー 「スペースカウボーイズ」 とは

フランスの巨大メーカー「Asmodee」の傘下のブランドのひとつです。
『宝石の煌めき』『タイムストーリーズ』など、コンポーネントが素敵で、ゲームの面白さにも定評のあるブランドです。

 

そんな厳しくも重い作者と、ファミリー向けに定評のあるメーカーのタッグを自分が知ったのは偶然、海外サイトを巡回していたときでした。


この写真を見てからは、発売がとても待ち遠しかったです。しかし『ヴィア ネビュラ』は日本のショップに入荷するなり10分未満で完売し、手に入れることは叶いませんでした。しかたなしに海外から輸入し、夜な夜な頑張って和訳したのは良い思い出です。

 

さてさて、前振りはこれくらいにして、いよいよ作品の紹介です。

「HIT Z ROAD」について

タイトルは「HIT THE ROAD(旅立ち)」が由来。
しかしパッケージには「THE」に取り消し線が入っており「Z」になっています。このZの意味はー

ゾンビの「Z」!

なのです。

ゲーム概要

このゲーム目的は、ゾンビが大量発生したシカゴから、なんとかロサンゼルスにたどり着くこと。
ロサンゼルスへの道はいくつか分かれており、厳しい道にはゾンビがうじゃうじゃ湧いてます。

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優しい道にはゾンビを倒すためのアイテムが沢山落ちていることも。
プレイヤー達はゾンビを巻くために別々の道を歩むことにしました。

でも皆、ゾンビのいない道を選びたいですよね。

そこで道を決める方法は競り

競りに使うリソースはライフル銃の「弾丸」だったり、車で飛ばすための「ガソリン」だったり、痛みを消す「アドレナリン」だったり。
ちなみに競りに使ったアイテムは、どの道を選ぼうとも手元に返りません。
競りで頑張って比較的安全な道を進むか、競りには熱くならず手元に残したアイテムでゾンビと戦うか、常に選択が問われるゲームです。
また十分なアイテムを持っても、戦闘はサイコロ勝負。運が悪ければ死亡してしまうのです…

 

ポイント

  • 味のあるコンポーネント
  • アイテムを駆使して進む…まるで「バイオハザード」のようなドキドキ感
  • 競りと確率計算によるリソースマネージメント
  • サイコロの目が良かったときにゾンビを一掃できる爽快感
  • ゾンビとの戦闘に負けると「途中脱落あり」という厳しさ
  • HJ社の邦題が「ヒット ザ ロード」…「Z」っぽさが欲しかった

 

このゲームは競りに戦闘に、アイテムを使うので、常にアイテム所持数がカツカツです。
そこで試されるのは知恵と勇気
ゾンビの群れが押し寄せて「もうダメだ…」と思った時にサイコロの目が良くゾンビを殲滅すると最高に気持ち良い!
コンポーネントも、木製の駒は薄汚れ、カードのシミが一枚一枚異なるという凝りよう!

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旅の途中で知り合った子供がゲーム後半で自分のピンチを救ってくれたりと、胸が熱くなる展開もあったり!(なかったり!)
終始ハイテンションで遊べるのが、このゲームのウリです。

このゲームは一見、ワレスの作品らしくありません。借金もなければ、テーマも重くはありません。
しかし黒い駒の数々、厳しいリソースマネージメント。途中脱落するメンバーも多数。
その厳しい旅路を抜けたときの感動。これは紛れもないワレス作品なのです。未プレイな方は、ぜひぜひ体験してほしいです。

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「ヴィア ネビュラ」について

霧の立ち込める渓谷。そこに降り立った冒険者たち。
未開の土地に、建物を建て、谷を復興させることが目的です。

 

六角形が連なる盤面で、建物をつくる・・まるでカタンのよう。
いかにも拡大再生産っぽく見えるこのゲーム。
実は盤面の資源は有限であり、建物を作っても生産力は上がりません。
そう、このゲームは「拡大しない生産」なのです!

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限られたリソースをみんなで分け合いながら、建物を造ります。
限定的な状況で、いかに協力し、いかに出し抜けるか…
そんな半協力体制における競争が楽しいのが『ヴィア ネビュラ』なのです。

ゲーム概要

手番では以下のアクションから2つを選んで実行します。
(同じアクションでも良い)

  • 建築用の資材を発掘する
  • 霧を拓いて道を作る
  • 廃墟に建築用の建築現場を作る
  • 発掘された資材を建築現場に運ぶ
  • 建築現場に運ばれた資材を使って建築する

手番を時計回りに繰り返し、誰かが5個建築したらゲーム終了。勝利点の高い人の勝ち!

このゲームは資材を発掘したり、道を拓くと僅かに勝利点を貰えます。
しかし建築したときにもらえる得点が一番大きいのです。

そして、このゲームの最大のポイントは発掘された資材は誰でも使えるし、拓かれた道は誰でも通れるところ。そして建築現場は1つの六角形のエリアに、2つ造ることができます。

誰かが資材を発掘したり、道を作ったりしたら、ちゃっかり相乗りする…そんな光景もよく見られます。

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ポイント

  • 霧の谷を切り開く・・・冒険心をくすぐるシチュエーション
  • 誰かと協力しながらモノを作る楽しさ
  • 協力体制を築きながらも、いつか出し抜く必要がある戦略性
  • プレイヤーやリソースごとに形の違う木製駒
  • すべてのコンポーネントが綺麗に収まる内箱
  • ゲーム中、誰が勝っているのか分からなくなる

 

運の要素は少なく、どちらかというと戦略的なゲームが好きな人にお勧めの作品。
しかしルールはそんなに難しくないので、初心者でも気軽に遊べる雰囲気があります。

公開されている情報をもとに一手一手考えながらも 「ここは協力しよう!」とか「あー、この資材を狙ってたのに!」とか 和気藹々と楽しめる作品だと思います。

 

おわりに

わたくし「ワレス好き」と言いつつ、実はそこまでワレスの作品に触れておりません。

特に『蒸気の時代』をもっと遊びたいのですが、重いゲーム故になかなか機会がありません。

 

「もっとワレス作品を堪能したい!」
「けどいきなり重くて長いゲームを出すと嫌われるやも」
「ならば、まずはワレスの楽しさが1時間にギュッと濃縮された2つの作品を遊んでもらいたい」

……そんな想いで記事を書きました。

皆さんに、この2つのゲームを遊んでもらった暁には、そっと「HIT Z ROADのように手番順を競りで決めて、サイコロ運の要素もある、途中脱落あり。そしてヴィア ネビュラのようにピック&デリバリーで、限られた資源を分け合う…2つのゲームを足して2で掛けた最高のゲーム『蒸気の時代』を遊んでみようぜ!!」と誘いたいと思います。

 

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明日はparadigm_9さんによる『超人ロック』の紹介記事だそうです。 どんなゲームか楽しみです!