Boardgame Bonus Track

ボードゲームを遊ぶ上であまり役に立たないと思うけど、ちょっとした雑談の種を提供したいです

自己紹介

 はじめまして。しのといいます。

ボードゲームが大好きで、ボードゲームにまつわるアレコレを語りたいがゆえにブログを立ち上げました。トレードマークが「ナス」なので、プレイヤーカラーに紫色を好みます。

 

さて、僕はボードゲームの雑談が好きです。
例えば↓のようなエピソード-

 

キーフラワーのイラストは、作者の妹とその娘さんが描いてるんだって!(※)

※「sister」と紹介されていたので姉かもしれません。

 

-みたいなボードゲームを遊ぶ上では必要のない情報だけど、少しでも会話に花を添えることができたら良いと思っています(キーフラワーだけに!)

 

そんなわけで当ブログはボードゲームを遊ぶ上では役に立たない情報を主に発信するけど、ちょっとした雑談の種になってほしい…という願いを込めて「ボーナストラック」と名付けました。
(タイトルに「ナス」を入れたかっただけ・・・という説もあります)

筆が遅いためあまり更新できませんが、暇なときに開いていただけると幸いです。

 よろしくおねがいします!

 

略歴

2003年頃からカプコンカタンボードゲームにハマり、今に至るまで細々とボードゲームを続けています。今は主に地元の近辺で遊んでいます。

 

■最近、自分が主催したボードゲーム

  1. 柏餅ボードゲーム会 第1回 大賞受賞作ボードゲーム会 (2015年6月)
  2. 柏餅ボードゲーム会 第2回 放課後さいころ倶楽部ボードゲーム会 (2015年11月)
  3. 柏餅ボードゲーム会 第3回 協力ボードゲーム会 (2016年1月)
  4. 柏餅ボードゲーム会 第4回 3Kボードゲーム会 (2016年3月)
  5. 柏餅ボードゲーム会 第5回 大賞受賞作ボードゲーム会Vol2 (2016年6月)
  6. 柏餅ボードゲーム会mini1 アランムーン会 (2016年9月)
  7. 柏餅ボードゲーム会 第6回 クラマーボードゲーム会 (2016年11月)
  8. 柏餅ボードゲーム会 第7回 競りボードゲーム会 (2017年1月)

 

※「柏でモチーフのあるボードゲーム会をしたい」という気持ちで「柏餅ボードゲーム会」と名付けています

『HIT Z ROAD』と『ヴィア ネビュラ』について

はじめまして。しのと申します。

この投稿は「ボドゲ紹介 Advent Calendar 2016」21日目の記事です。

今回は、私の大好きなボードゲームを紹介するため筆を取りました。
紹介したいのは以下の2作品です!

 

作品情報その①

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タイトル ヒット ズィー ロード (HIT Z ROAD)
プレイ人数 1-4人
プレイ時間 60分
メーカー スペースカウボーイズ(Space Cowboys)
作者 マーティン ワレス (Martin Wallace)


作品情報その②

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タイトル ヴィア ネビュラ (Via Nebula)
プレイ人数 2-4人
プレイ時間 45-60分
メーカー スペースカウボーイズ(Space Cowboys)
作者 マーティン ワレス (Martin Wallace)

 

上のとおり、どちらも同じ作者で同じメーカーの作品です。
しかしながら、この2作品はまるでプレイ感が異なるのです。
まずは作者とメーカーを簡単にご紹介したいと思います。

作者 「マーティン ワレス」 とは

代表作は『ブラス』『蒸気の時代』など。
特徴として「借金が前提」だったり「2時間以上かかる上に途中脱落あり」だったり、とても重くて厳しいゲームが多いイメージのある作家です。
また「鉄道」「産業」などのテーマから盤面に黒い駒が多く登場することも多く、盤面を見るからに「重い!」と感じます。
そんな厳しくも重い作者ですが、コアなゲーマーから熱烈な支持を受けています。
かくいう自分もワレスファンの一人です!

メーカー 「スペースカウボーイズ」 とは

フランスの巨大メーカー「Asmodee」の傘下のブランドのひとつです。
『宝石の煌めき』『タイムストーリーズ』など、コンポーネントが素敵で、ゲームの面白さにも定評のあるブランドです。

 

そんな厳しくも重い作者と、ファミリー向けに定評のあるメーカーのタッグを自分が知ったのは偶然、海外サイトを巡回していたときでした。


この写真を見てからは、発売がとても待ち遠しかったです。しかし『ヴィア ネビュラ』は日本のショップに入荷するなり10分未満で完売し、手に入れることは叶いませんでした。しかたなしに海外から輸入し、夜な夜な頑張って和訳したのは良い思い出です。

 

さてさて、前振りはこれくらいにして、いよいよ作品の紹介です。

「HIT Z ROAD」について

タイトルは「HIT THE ROAD(旅立ち)」が由来。
しかしパッケージには「THE」に取り消し線が入っており「Z」になっています。このZの意味はー

ゾンビの「Z」!

なのです。

ゲーム概要

このゲーム目的は、ゾンビが大量発生したシカゴから、なんとかロサンゼルスにたどり着くこと。
ロサンゼルスへの道はいくつか分かれており、厳しい道にはゾンビがうじゃうじゃ湧いてます。

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優しい道にはゾンビを倒すためのアイテムが沢山落ちていることも。
プレイヤー達はゾンビを巻くために別々の道を歩むことにしました。

でも皆、ゾンビのいない道を選びたいですよね。

そこで道を決める方法は競り

競りに使うリソースはライフル銃の「弾丸」だったり、車で飛ばすための「ガソリン」だったり、痛みを消す「アドレナリン」だったり。
ちなみに競りに使ったアイテムは、どの道を選ぼうとも手元に返りません。
競りで頑張って比較的安全な道を進むか、競りには熱くならず手元に残したアイテムでゾンビと戦うか、常に選択が問われるゲームです。
また十分なアイテムを持っても、戦闘はサイコロ勝負。運が悪ければ死亡してしまうのです…

 

ポイント

  • 味のあるコンポーネント
  • アイテムを駆使して進む…まるで「バイオハザード」のようなドキドキ感
  • 競りと確率計算によるリソースマネージメント
  • サイコロの目が良かったときにゾンビを一掃できる爽快感
  • ゾンビとの戦闘に負けると「途中脱落あり」という厳しさ
  • HJ社の邦題が「ヒット ザ ロード」…「Z」っぽさが欲しかった

 

このゲームは競りに戦闘に、アイテムを使うので、常にアイテム所持数がカツカツです。
そこで試されるのは知恵と勇気
ゾンビの群れが押し寄せて「もうダメだ…」と思った時にサイコロの目が良くゾンビを殲滅すると最高に気持ち良い!
コンポーネントも、木製の駒は薄汚れ、カードのシミが一枚一枚異なるという凝りよう!

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旅の途中で知り合った子供がゲーム後半で自分のピンチを救ってくれたりと、胸が熱くなる展開もあったり!(なかったり!)
終始ハイテンションで遊べるのが、このゲームのウリです。

このゲームは一見、ワレスの作品らしくありません。借金もなければ、テーマも重くはありません。
しかし黒い駒の数々、厳しいリソースマネージメント。途中脱落するメンバーも多数。
その厳しい旅路を抜けたときの感動。これは紛れもないワレス作品なのです。未プレイな方は、ぜひぜひ体験してほしいです。

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「ヴィア ネビュラ」について

霧の立ち込める渓谷。そこに降り立った冒険者たち。
未開の土地に、建物を建て、谷を復興させることが目的です。

 

六角形が連なる盤面で、建物をつくる・・まるでカタンのよう。
いかにも拡大再生産っぽく見えるこのゲーム。
実は盤面の資源は有限であり、建物を作っても生産力は上がりません。
そう、このゲームは「拡大しない生産」なのです!

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限られたリソースをみんなで分け合いながら、建物を造ります。
限定的な状況で、いかに協力し、いかに出し抜けるか…
そんな半協力体制における競争が楽しいのが『ヴィア ネビュラ』なのです。

ゲーム概要

手番では以下のアクションから2つを選んで実行します。
(同じアクションでも良い)

  • 建築用の資材を発掘する
  • 霧を拓いて道を作る
  • 廃墟に建築用の建築現場を作る
  • 発掘された資材を建築現場に運ぶ
  • 建築現場に運ばれた資材を使って建築する

手番を時計回りに繰り返し、誰かが5個建築したらゲーム終了。勝利点の高い人の勝ち!

このゲームは資材を発掘したり、道を拓くと僅かに勝利点を貰えます。
しかし建築したときにもらえる得点が一番大きいのです。

そして、このゲームの最大のポイントは発掘された資材は誰でも使えるし、拓かれた道は誰でも通れるところ。そして建築現場は1つの六角形のエリアに、2つ造ることができます。

誰かが資材を発掘したり、道を作ったりしたら、ちゃっかり相乗りする…そんな光景もよく見られます。

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ポイント

  • 霧の谷を切り開く・・・冒険心をくすぐるシチュエーション
  • 誰かと協力しながらモノを作る楽しさ
  • 協力体制を築きながらも、いつか出し抜く必要がある戦略性
  • プレイヤーやリソースごとに形の違う木製駒
  • すべてのコンポーネントが綺麗に収まる内箱
  • ゲーム中、誰が勝っているのか分からなくなる

 

運の要素は少なく、どちらかというと戦略的なゲームが好きな人にお勧めの作品。
しかしルールはそんなに難しくないので、初心者でも気軽に遊べる雰囲気があります。

公開されている情報をもとに一手一手考えながらも 「ここは協力しよう!」とか「あー、この資材を狙ってたのに!」とか 和気藹々と楽しめる作品だと思います。

 

おわりに

わたくし「ワレス好き」と言いつつ、実はそこまでワレスの作品に触れておりません。

特に『蒸気の時代』をもっと遊びたいのですが、重いゲーム故になかなか機会がありません。

 

「もっとワレス作品を堪能したい!」
「けどいきなり重くて長いゲームを出すと嫌われるやも」
「ならば、まずはワレスの楽しさが1時間にギュッと濃縮された2つの作品を遊んでもらいたい」

……そんな想いで記事を書きました。

皆さんに、この2つのゲームを遊んでもらった暁には、そっと「HIT Z ROADのように手番順を競りで決めて、サイコロ運の要素もある、途中脱落あり。そしてヴィア ネビュラのようにピック&デリバリーで、限られた資源を分け合う…2つのゲームを足して2で掛けた最高のゲーム『蒸気の時代』を遊んでみようぜ!!」と誘いたいと思います。

 

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明日はparadigm_9さんによる『超人ロック』の紹介記事だそうです。 どんなゲームか楽しみです!