Boardgame Bonus Track

ボードゲームを遊ぶ上であまり役に立たないと思うけど、ちょっとした雑談の種を提供したいです

コンコルディア ビーナスの変更点

自分のインストメモを兼ねて『コンコルディア ビーナス』の基本からの変更点を列挙したいと思います。今回はパートナー戦を前提として説明します。

 
コンコルディア ビーナスの準備

 

ペア戦の場合、初期手札は以下のとおり

1.建築家/ARCHITECT

2.商人/MERCATOR

3~4.長官/PREFECT (×2枚)

5.外交官/DIPLOMAT

6.護民官/TRIBUNE

7.代理執政官/PROCONSUL

(代わりに元老院議員を抜く)

 

また以下のものを箱に戻す

チームの中で先手番の人→「外交官」

チームの中で後手番の人→「建築家」

 

傾斜としてスタートプレイヤーを含むペアは5金ずつ、二番手を含むプレイヤーは6金ずつ、三番手を含むプレイヤーは7金ずつ受けとる。

 

ペア内で後手番となるプレイヤーは開始位置を自由に選ぶことができる(ただしパートナーと隣接してる都市は不可)。

また建築家を使った際に、パートナーは一歩も動かず都市を建てることはできない。

 

カードの山札からダブルサークル∞のカードだけを抜いて、それぞれの世代でシャッフルする。

 

コンコルディア ビーナスの手番

①スタートプレイヤーは手番マーカーをもらう
②カードを1枚プレイする
③自分がカード効果を使う
④パートナーが、そのカードを使用する
 (手札からカードを出す必要はない)
⑤手番マーカーを時計回りに回す

以下、繰り返し

 

コンコルディア ビーナスの変更点


・パートナーが対面となるよう座る


・相談可だけど決定権は手番プレイヤー


・お金だけパートナーへ譲渡できる
(その他資材は譲渡不可)

 

・ダブルチョイスカードは、
出したプレイヤーが選択していない方を
パートナーは選ばなければならない

 
新しいカードたち

法務官
Praetor

カードを1枚購入する
(カード補充はパートナーが購入した後)


代理執政官
Proconsul

出したプレイヤーは、執政官と同じ効果を発揮する

(ただし、代理執政官で代理執政官を取ることはできない)
パートナーは手札から別のカードを出して自分だけ効果を及ぼす
(このとき使者を出すことは不可)


使者
Legatus

パートナーの手札から1枚選んで、パートナーの前に出す。
(パートナーは別のカードを出し直しても良い)
そのカードをパートナー→あなたの順でプレイする。


魔術師
Magister

(★このカードはペア戦では使いません)

前回プレイしたカードを、もう一度プレイする(前回プレイしたカードが魔術師なら不可)

 

勝利点

ビーナス

パートナーと同じ属州に建ててたら1VP×カード枚数

 

 

マメィについて

今回もゲームマーケット2018秋の新作をプレイする機会に恵まれましたが、その中で断トツで面白かったゲーム『マメィ』を紹介します。

 

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タイトルは豆とmoneyがかかっていて、マメを集めるのが目的です。システムは「ウィンストンドラフト」というものを採用しています。

まず、このゲームの面白さを語るには「ウィンストンドラフト」から語らなければならないかと!

 

ウィンストンドラフトとは

「ドラフト」とは基本的に数ある選択肢からプレイヤーが選抜(draft)するシステムのことです。

ドラフトには色んな種類があって、選ばなかったカードを隣に渡す「ブースタードラフト」、場に出てるカードを1人ずつとっていく「ロチェスタードラフト」がメジャーだと思いますが、「ウィンストンドラフト」もドラフトの一種です。

 

■ウィンストンドラフトのやり方
まずゲームの準備として、カードをよくシャッフルして山札にします。そこから3枚引いて裏向きで場に並べます。これは共通の場となります。

(スタート時はカードが3枚並んだ状態だけど、後にこの3枚のカードの上にはカードが重ねられることもあります。1枚のときも、カードが重なってるときでも、便宜上「パイル」と呼びます)

 

手番になったら左端からパイルをめくります。そのパイルが欲しいものであれば手札に加えます。要らなければそのパイルに山札から1枚裏向きでカードを乗せて、次のパイルをめくります(なお一度、パイルをめくったら前にめくったパイルは取れないのです)。

この方式でカードを集める形式をウィンストンドラフトと呼ぶのです。

 

通常、ドラフトでは要らないカードほど残り続けます。しかしウィンストンドラフトでは、残ったカードの上にさらに追加でカードが乗せらせるので、残り物がどんどんおいしくなるのが特徴です。

 

「このカードそこまで欲しくない…けど、後ろの人が取るとめっちゃ強そう…どうしよう」といったドラフト特有のジレンマが、ウィンストンドラフトではより強烈に味わえます。

 

さらに「次のパイルに欲しいものがあるとは限らない」というのも、より悩むポイントです。

 

改めてマメィについて

マメィはウィンストンドラフトの面白さを濃縮したゲームです。
端的に言えばウィンストンドラフトをして、手札で役を作り公開するだけです!

…なんですがマメィには「手札を多く抱えると、新たなカードが引けない」という条件があるため、たくさんのカードを引くと要らないカードを抱えてしまうことがあります。この制約もあり、強い役で高得点を狙うか、安い役を沢山つくるかの選択に迫られます。

 

またマメィはカードの強弱が分かりやすいです。なぜなら真ん中の数字の方が役(ストレートフラッシュ)を作りやすいからです。

 

しかし役の作りづらい端の数字(1と5)には出すだけで追加得点がある…というのも素晴らしいゲームバランスです。

 

総評

「ウィンストンドラフト」ってボードゲーム界隈ではマイナーなイメージですが、それはフラッグシップとなるゲームがなかったのも一つの要因だと思うのです。

同じウィンストンドラフトでも『スパイネット』はペア戦ゲームだし、『雲海』はカードの強弱が初回だと分かりづらいゴニョゴニョ…


その点、マメィは初めての人でも分かりやすく楽しく遊べるところが素晴らしいと思うのです。

 

自分はウィンストンドラフトのゲームが大好きなので、マメィを通じて、これから素晴らしいウィンストン形式のゲームが沢山出てほしいです。

 

 

まずはマメィをお試しあれ!

2018.7.21 大賞受賞作ボードゲーム会について

2018年7月21日(土)にボードゲームカフェコロコロ堂さまを貸し切って、大賞受賞作もしくはノミネート作だけを遊ぶイベント「大賞受賞作作ボードゲーム会」を開催しました!

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ツイプラで募集をかけたところ、なんと一瞬で満員になりました。ありがとうございます!

twipla.jp

■プレゼン

イベントの途中で、毎度恒例のプレゼンをしました。

プレゼンした際の資料を公開しますので、興味があれあればご覧ください!

 

「ボードゲームの賞について」

https://1drv.ms/p/s!AtG8lNF343YtnjXYXs9_igK89yS7

 

■皆さんのツイートまとめ

参加者の皆さんのツイートを勝手ながらまとめさせていただきました

※もし、まとめに問題があればご連絡ください

 

■謝辞

実はイベントの前日が誕生日だったのですが、サプライズで参加者の皆さんにバースデーソングを歌って頂きました。そしてプレゼントも色々と頂き…うう、目から汗が...めっちゃ嬉しかったです!!!

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今回も色んな参加者の方々に手伝って頂き、おかげさまでイベントが無事に終わりました。

コロコロ堂スタッフの方にも、場所をお貸しいただいたばかりかイベント準備やインストや飲み物の提供、そして片付けまでやっていただきました。

このイベントは皆さんの助力があり成り立っていると毎回感じてます。サプライズまでいただき、今回のイベントは私にとって一生の思い出です。本当にありがとうございました!

 

■写真

↓ポスターを用意するのを忘れて、慌てて朝セブンイレブンに駆け込み印刷してきました…

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↓コロコロ堂スタッフの方に、店内の受賞作品を並べて頂きました

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↓ブラフは自分がボードゲーム始めた初期のころに購入した思い出深いゲーム。何度、遊んでも色褪せない面白さ!

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↓マカオ。同卓の方に「前、遊んでとても苦しかった…」と言ったら、「苦しいが好きなくせに!」と返されました。正解(^o^)v

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↓ケイラス マグナカルタ。かなり好きなカードゲームなのに、最近はなかなか遊ぶ機会がありませんでした。遊べて嬉しい!

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↓イベント中の様子。こんな感じで大盛況でした

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↓プレゼンのときの様子。皆さんからの愛のある合いの手がとてもありがたや

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(皆さんが撮った写真も、良ければTwitterのDMで頂けると嬉しいです!)

 

■次回

次回は10月か11月、テーマは…未定です!

決まり次第、Twitterで募集をかけますので、よろしくお願いいたします。

レース・トゥ・ザ・ニューファンドランドについて

今回は『レース・トゥ・ザ・ニューファンドランド (Race to the New Found Land)』を紹介します。

 

出版社のハンス イム グリュックスは概ね年2回のペースでボードゲームを発売しています。昨年度(2017年)には、春に『バレッタ』、秋に『マジェスティ』を発売しています。そしてハンス社の今年の春の新作がこの『レース・トゥ・ザ・ニューファンドランド』です。

 

友人の伝手で、このゲームをいち早く遊ばせてくれる機会を得ましたのでかいつまんで紹介します。まだファーストインプレッションの段階ですが、これからメビウスゲームズで発売予定なので、少しでも参考になれば幸いです。

 

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タイトル レース・トゥ・ザ・ニューファンドランド (Race to the New Found Land)
プレイ人数 2 - 4人
プレイ時間 60分~90分
メーカー ハンス イム グリュック (Hans im Gluck)
作者

M.カレンボーン(Martin Kallenborn)、J.シェラー(Jochen Scherer)

 

作者のひとりM.カレンボーン氏は2014年にハンス社から『ヘリオス』というゲームを出しています。ヘリオスは世間的に評価が高いわけではありません。しかし太陽神をテーマにした斬新な太陽駒の動き方故か一部の熱狂的なファンから高い評価を得ています。そんなヘリオスの作者が久しぶりに出した作品が、このレース・トゥ・ザ・ニューファンドランドなのです。

 

ゲーム背景

向こう見ずな船乗り達が大海原へ航海し、巨大な島を発見をした…その島はニューファンドランドと呼ばれた

新しく発見された土地。 北アメリカの海岸から離れた巨大な島。すぐに国家間の競争が勃発します。プレイヤーは国の代表となり、艦隊を編成し、自国の資源を積み込み、探索、開拓、貿易を行います。

しかし他国との競争ははげしく、早ければ早いほど利益や名誉はたくさん得られるでしょう。果たして最も祖国へ錦を飾るのは誰でしょうか?

 

今、ニューファンドランドを巡り、エキサイティングなレースが始まります。

 

ゲーム概要

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ゲームの背景だけではレースゲームだと思われるかもしれません。しかし、このゲームは厳密にはレースゲームではありません。

このゲームは4ラウンド行い、終わった時点で勝利点を最も得たプレイヤーが勝利します。

 

ラウンドは概ね「①船の購入⇒②アクションの計画と実行⇒③目的の達成」という流れです。

 

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↑個人ボード兼サマリーです。簡単な処理の流れが記載されています。

 

船の購入フェーズでは資材を払うことで船を購入できます。船はいわゆるワーカーみたいなもので、多いとやれることが増えます(ただし船の所有数には上限もあります)

また船の能力により、アクションをしたときに得られるものが変化します。

 

アクションの計画は、一斉に計画するわけではなくスタートプレイヤーから順に計画していきます。アクションには「積荷、開拓、配達、発見」の4つがあり、それぞれを手番順に計画していきます。そのアクションを解決するのは手番順ではなく、配置した船の速力順になります。


これらアクションにより、資源を増やしたり、その資源を使って自駒を色んな場所に配置しマジョリティ争いするのが主な得点源です。


またラウンド最後に目的カード達成の判定があり、達成していると得点がもらえます。

これを4ラウンド繰り返すだけです。

 

さて。ここまで聞くとわりと良くあるタイプのドイツゲームです。しかし、このゲームは単なるマジョリティ争いのゲームではありません。このゲームのタイトルは『Race to the New Found Land』…レース要素が、このゲームの肝なのです。

 

レースゲームではないのにレース要素が大事とはこれいかに!?


得点トラックには、四角や星形の特別なマスがあります。このマスを先に潜ったプレイヤーから順番に、さまざまな特典や特権が手に入ります。

また、このゲームは得点トラックが50点刻みですが、50点を取った時にもらえる得点マーカーでさえ、早いもの順に得点が入ります。

 

このゲームでは、いかに早く効率よく得点を取るかがとても重要なのです!

 

このゲームのポイント

  • 公称どおりの時間で終わるサクサク感
  • 一気に大量得点できたときの気持ち良さ
  • ルールがシンプルで分かりやすい
  • コンポーネントの豪華さ
  • アイコンが分かりづらい

 

【プレイ時間】プレイ時間90分と箱に書かれていても120分以上かかるゲームは多々あります。しかしレース・トゥ・ザ・ニューファンドランドは4人プレイでも概ね公称どおり90分で終わります。

 

【気持ち良さ】1ラウンド目は船の数も少ないため、たくさん点数を取ることができないでしょう。少なくとも自分は1ラウンド目に2点しか取れませんでした…

しかしラウンドを重ねるごとに船の数は増え、たくさんの得点を取れるようになります。得点を取ると色んな特典や特権が入るので、得点を取るのが気持ち良いです。

 

【ルール量】90分のゲームでもルール説明が長いと本末転倒です。レース・トゥ・ザ・ニューファンドランドはルール量も多くなく、また個人ボードがサマリーになっているため、とてもすんなりルールが頭に入ってきました。

 

【綺麗な盤面】船や資源は木製駒になっており、また肝となる得点トラックには、どこに入ればどんな特典や特権が貰えるか分かりやすいように、ファンシーな形にくり抜かれたタイルがボードに華を添えます。

 

【気になること】レース・トゥ・ザ・ニューファンドランドで気になるのはアイコンの分かりづらさです。バレッタに比べればアイコン化しているだけマシですが、それでもアイコンが分かりづらいのは辛いです。自分がこのゲームを手に入れたらカード一覧は作りたいと思っています。

 

おわりに

航海士になって他国を出し脱いて島を発見したり貿易をしたりする…レース・トゥ・ザ・ニューファンドランドは、そんなテーマとシステムが合致したゲームだと思います。

まだ一回しか遊んでないため、たいした感想が書けませんが、少なくとも自分はまた遊びたいと思えるゲームでした!

 

…ちなみに現在(2018年4月20日)、メビウスゲームズからは『ニューファンドランド』という邦題で発売予定です。しかし、個人的には長くとも『レース・トゥ・ザ・ニューファンドランド』と呼びたい! なぜならばこのゲームの真骨頂はレース要素だと思うから!!

…そんなわけで皆さんも機会があれば、ぜひ遊んでみてくださいな🍆


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大聖堂シリーズについて

ブログではご無沙汰しております。しのです。
この投稿は「ボドゲ紹介 Advent Calendar 2017」の13日目の記事です。12日目はpokotyamuさんのアウトリブの記事でした。遊んだことはありませんが、北斗の拳好きとしては、ぜひ機会があれば遊んでみたいです。

「世紀末で、ヒャッハー!アウトリブ! - pokotyamuさんのメモ帳」

 さて私も大好きなボードゲームを紹介します。紹介したいのは以下の3作品です! 

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右から『大聖堂 (英名:The Pillars of the Earth)』 『果てしなき世界 (英名:World Without End)』そして『火の柱 (英名:A Column of Fire) ※』これらの作品は「大聖堂シリーズ」と呼ばれています。まずは「大聖堂シリーズ」について簡単に紹介したいと思います

 (※メビウスゲームズの邦題は『永遠の始まり』となります。しかし、ここでは原作小説に敬意を示し、原題の直訳である『火の柱』と表記いたします)

 

「大聖堂シリーズ」について

12世紀のイギリスを舞台にした大河小説があります。その小説は1989年の作品で世界で二千万部売れており、ドラマ化されて、それが日本のテレビでも放送される人気っぷり。
そんな大ヒット小説が『大聖堂』、そして大聖堂を始めとしたイギリスが舞台の大河小説をシリーズ化したのが大聖堂シリーズなのです。

f:id:see_know:20171213020347j:plainシリーズ3つめの小説『A Column of Fire』は、まだ日本で出版されておりません

 そして小説の人気を受けてボードゲーム化された次第です(箱にケン・フォレットの名が刻まれていますがボードゲームのデザイナー名ではなく原作小説の作者名となります)

シリーズは『大聖堂』『果てしなき世界』『火の柱』の他にも『大聖堂 拡張』『大聖堂カードゲーム』『果てしなき世界 カードゲーム』『大聖堂の建設』がありますが、まだ遊んだことがありません。遊んだらまた改めて記事にしたいと思います。

『大聖堂 拡張』以外、それぞれゲームとしては独立しており、個々に楽しむことができます。いきなり2作目の『果てしなき世界』や3作目の『火の柱』から遊んでも、まったく支障はありません。

.oO(デザイナーやメーカーのことも触れたいのですが、いかんせん3作品も紹介すると長くなりすぎるため今回は割愛します)

それでは長い前置きはこれで終わりにして、個別に作品を紹介します。

 

「大聖堂」について

大聖堂を建設することに取りつかれたプレイヤー達。しかし残念ながら大聖堂は情熱だけでは建設できません。壮絶な貧困、最愛の妻の死…そうした苦難に直面しながらも、労働者を使い建材を集め、職人を雇い、大聖堂の建築にいかに貢献するかを競うゲームなのです。 

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ゲーム概要

このゲームはいわゆるワーカープレイスメントです。メインフェイズではワーカーを配置していきます。全員がワーカーを置いたら、そのアクションスペースに描かれていることを順番に実行する…ほぼ、それだけです。

しかし、このゲームの一番の特徴はワーカーを置く順番がランダムであること
全員のワーカーを巾着袋に入れて、スタートプレイヤーはエイヤッと引く。駒を引いた順番でアクションする順番が決まるのです。

それだけだと単なる運ゲーですが、引いた順番が若いとワーカーを置くのにコストが必要となります。一番初めに置く場合はなんと7金が必要。このゲームでとても希少な金属を売っても5金なので、そのコストの高さは本当に辛いものでした…

ポイント

  • プレイ感の軽さ
  • コンポーネントの豪華さ(なんと大聖堂はラウンドマーカー)
  • イベントカードや、くじ引きみたいなワーカーの順番決めという盛り上がる仕組み
  • ルール説明が少し大変

 

基本は「14個あるアクションスペースにワーカーを配置する→スペースの順番に処理していく」を6ラウンド繰り返すだけです。
アクションでは特権を得たり、資材を得たり、納税があったり…とにかく色々とできることがあるのだけど、ワーカーは順番で処理されるので、とてもプレイ感が軽く感じます。

ルール説明が大変で、14個のアクションを説明しなければならないところは難点です。なので、いったん1ラウンド通しでお試しプレイしても良いかもしれません。
一度、理解してしまえば簡単なので、ボードゲームにそこまで慣れてない人でも丁寧に説明すれば問題なく遊べると思います。
くじ引き要素で盛り上がったり、イベントに一喜一憂したりしつつも、いかに戦略を立てて得点につなげていくかが楽しいゲームです。 

f:id:see_know:20171213021454j:plainちなみに大聖堂は2007年のドイツゲーム大賞1位。ゲーマー達が認める面白さ!

「果てしなき世界」について

大聖堂の時代から150年後、建築士たちは「世界で最も高い建造物を造りたい」と夢を抱きます。しかしプレイヤー達は国から穀物や税金を納めることを強要され、教会からは信仰を求められます。それに応じることができないと重いペナルティを受けるのです。それだけではなく、後半はペストが蔓延し、またその時代ごとに様々な困難が発生します。果たしてプレイヤー達は無事に夢をかなえることはできるのでしょうか?

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ゲーム概要

このゲームは12枚の手札を持って始まります。それぞれにアクションが書いてあり、アクションカードを1枚プレイして、同時にアクションカードを1枚選んで捨てる必要があります。
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 また手番ではイベントカードを1枚引く必要があります。これは正方形になっており四隅にそれぞれ資材が描いてあります。

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そんなイベントカードを手番プレイヤーは、どの向きに置くかを決めます。すると座っている席により、その隅に描かれている資材がもらえるというのがユニークな仕組み(資源がもらえるのは手番プレイヤーだけでなく、全プレイヤーがもらえます) 

ポイント

  • 自分だけでなく他人の取得する資源も決められるのが楽しい
  • 時代が終わると納税の義務が発生。税をいかに工面するかが苦しくも楽しい
  • イベントカードによるドキドキ感。なんとゲーム中24回のイベントが発生!
  • イベントカードに言語依存があり、プレイのテンポが悪い

 

 基本は「スタートプレイヤーはイベントカードを引いて、全員がイベントに従う。その後、ボードに置いたイベントカードの向きによって資源を得る」「各プレイヤーは時計回りにアクションカードを2枚選び、1枚プレイして1枚捨てる」…この繰り返しです。ゲームは4つの区切りがあり、その区切りで食料、お金、信仰心の3つを納税する必要があります。

どんどん狭まる選択肢、そしてゲーム中に4回も来る納税の義務。たまに襲い来る酷いイベントに怯えながら爪に火を点すように少しずつ拡大していきます。
あまりにリソースマネージメントがカツカツのため、マゾなゲームが好きではない人にはとてもおススメできません。

逆に辛い展開の中でも、頑張ってコントロールしながら勝利につなげる…そんなマゾな人にとてもおススメの作品。 

ただ言語依存の多さが難点です。大聖堂シリーズはすべて言語依存がありますが、他の2作品に比べて、果てしなき世界は24回もイベントが発生します。それを対比表を照らし合わせてプレイするのも一苦労です。そんなわけで『果てしなき世界』の日本語化シールを作成しましたので、一足早いクリスマスプレゼントとして公開します。

果てしなき世界(アクションカード).png - Google ドライブ

イベントカード(印刷用).png - Google ドライブ

イベントカード(印刷用)2.png - Google ドライブ

(まだ修正の余地があり、3時代目の一部のイベントカードで、家のアイコンとフレーバーが被ってしまうものがあります。フレーバーを気にされない方はフレーバー部分を切り取ってください。もしそうでないなら近日中に修正版をアップしますのでしばしお待ちを)

 

「火の柱(メビウス訳:永遠の始まり)」について

ときは大聖堂の時代から遡り、エリザベス1世の時代。宗教間の争いが耐えませんでした。プレイヤーは商人となり、ゲームを始める前にカトリック教とプロテスタント教のどちらに所属します。ゲーム中、4つの国でそれぞれ宗教戦争が始まります。あなたは激化する戦争を通じて、勝ち馬に乗ることを目指すのです。さてさて、戦争は何を産むのでしょうか?

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ゲーム概要

 ダイスプレイスメントというジャンルがあります。ワーカープレイスメントの一種ですがダイスの目によって取れるアクションが違うのが特徴です。この火の柱のシステムはそれに近しいものがあります。

メインフェーズの手番では、手元にあるサイコロをすべてふり、その中からひとつ選びます。まずサイコロの色によって処理するエリアが決まります。
手番プレイヤーは「そのエリアの山札からカードを取り、その上に選んだサイコロを乗せる」そして「出た目に対応するところに家を置く」の2つを実行します。

キャラクターは様々な能力を持ちますが、ラウンド毎にサイコロの目が減少しその目がなくなると死んでしまうのです・・・

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またキャラクターカードには「カトリック教徒」「プロテスタント教徒」「中立」のマークが描かれており、カードを取得するたびに、そのキャラの所属する勢力が勢いを増します。
ある一定のタイミングでマジョリティ争いが発生。数の多い勢力側は、置いた家の分だけ勝利点を得ます。そして負けた勢力は家が破壊されるのです…怖い!

ちなみにゲーム中に、宗派はコロコロ変えられるのもこのゲームの特徴です。勢いのある方につくのも大事かもしれません… 

ポイント

  • 宗派による共闘や裏切り要素によるプレイヤー間の絡み
  • 強いキャラは長生きして欲しいけど、ふれるサイコロが少なくなるジレンマ
  • ダイス目やイベントカードによる侭(まま)ならなさ
  • 手順が多くてゲームが煩雑に感じることも…

 

基本は「サイコロを振る⇒サイコロを選ぶ」の繰り返しです。それだけで連鎖的にいろんなことが決定されるのが面白かったです。
ただ選択肢が少ない故に、それに付随する色んな処理をしなければいけない煩雑さが浮き彫りになってしまう…というマイナス点もあります。

とはいえサイコロをふるゲームが好きな人や、共闘や裏切りといったチーム戦の要素が好きな人にお勧めの作品です。
「カトリック同士、協力して家を建てよう」「対立側の家を焼き討ちしよう」とか物騒な会話をしつつ、虎視眈々と自分の勝利を目指しましょう!

f:id:see_know:20171213015837j:plain見てください、この美麗なボード!

おわりに

小説『大聖堂』の日本語解説に「大河小説におけるフィクションの力」が指摘されています。大聖堂シリーズはイギリスの歴史を参考にしながらも、主人公達は架空の人物です。そういえば私も昔はNHKの大河ドラマを見たものですが、まったく史実通りというわけではなくフィクションも大いにありました。

ボードゲームの大聖堂シリーズも歴史をなぞるものではありません…でも、プレイすればその時代に生きたかのような体験することができるのです。

ボードゲームとしての大聖堂シリーズは重厚なアートワークとは裏腹に、どれも運の要素を大事にしています。総じてイベントカードという存在があり、理不尽な内容が含まれます。そのため、とても戦略的なゲームだと思って挑むと肩透かしに合うかもしれません。

大聖堂シリーズの主人公たちは色んな苦難に出会います。宗教の確執や権謀術数に巻き込まれたり、厳しい冬や疫病による被害にあったり。そうした苦難を潜り抜けて、主人公たちは自身の目的のために全力を尽くします。皆さんも大聖堂シリーズを通じて、中世ヨーロッパを体験してみませんか? 

宣伝とか

私はシステムだけではなく時代背景、作者、メーカー色んな観点でボードゲームを楽しむのが大好きです。テーマを絞って遊ぶことで「この作者は運の要素も大事にしてる」「このメーカーのコンポーネントはとても重厚感ある」等々、色んな気づきがあります。ゲームとして楽しむのがボードゲームの一番の楽しみ方ではありますが、せっかくなので色んな角度で楽しんでみるのも一興ではないでしょうか?
私は年に数回ほど、千葉県の柏市でテーマを絞ったボードゲーム会をしています。また開催する際は、こちらのブログでも告知しますので興味があればよろしくおねがいします。

 


さてさて。明日の「ボドゲ紹介 Advent Calendar 2017」14日目は、ななななんとアークライト社による記事。紹介するのは今秋話題作の『マジェスティ』とのこと!
作者はマーク・アンドレ。代表作は『宝石の煌き』そして『バロニィ』です。バロニィは「恋するみたいなボードゲーム会」主催であり、私がファンであるボードゲームネットアイドルおしょうさんと仲良くなったとても思い出深いゲームなのです。そんなマーク・アンドレ氏の新作をアークライト社がどう紹介するか、とても楽しみにしています!!

 

ボドゲ写真コンテストについて

かーんさん( @tamakiV9 )主催でボドゲ写真コンテスト」が開催されます。自分も話の流れで審査員をすることになりました。

 

 

格式と伝統があるかどうかはさておき…こんな感じで募集方法は簡単。「Twitter上で応募した写真を添付しつつ  #ボドゲ写真コンテストハッシュタグをつけて呟くだけ!

ボードゲームが関係している写真であれば何でもOK!ボード、コンポーネントボードゲーム会の風景や2次会のお酒・・・なんでも構いません*1

募集期間は2017年12月23日までとなります。

 

受賞作は独断と偏見で決めます!少なくとも自分は一眼レフでとった写真と携帯の写メで撮った写真の違いも判らなければ、写されたボードゲームがどんなにレアかなんて分かりません!ただ、綺麗と感じたり、格好良いと感じたり、楽しそうだと感じたりしたものを選びたいと思います。受賞者には、ちょっとした景品も用意されているそうです。

↓は写真の一例です。2017年もあと少し、楽しみましょう!!

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※1 人物が写りこんでいるのに被写体へ許可を取っていないものはご遠慮ください

 

*1:

エルドラドについて

今回は『エルドラド (Wettlauf nach El Dorado)』の紹介です。

クニツィア氏が作ったデッキ構築ゲームということで、非常に注目していました。なぜならクニツィア氏はドミニオンが好きではなかったはずだからです。

ドミニオン発売以降から数年はデッキ構築ゲームが流行り、それらは"ドミニオンクローン"と呼ばれることもありました。

クニツィアドミニオンクローンについて「すばらしいアイディアを持ったものが中にはある。でも私がそれに新しいゲームを作っても、今はいい案がないし、たぶん面白いものもできないだろうね」「ときにはこういった(システム流用の)方向に行ったとしても、自分の筆跡を残したゲームになるでしょう」とインタビューで語っています(※)

そんなクニツィアが満を持して出したデッキ構築ゲームが『エルドラド』…注目しないわけがありません!!

 

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タイトル エルドラド (Wettlauf nach El Dorado)
プレイ人数 2 - 4人
プレイ時間 30分~60分
メーカー ラベンスバーガー(Ravensburger)
作者

ライナー クニツィア  (Reiner Knizia)

 

デザイナーとメーカーとの相性という点でも注目です。クニツィア氏&ラベンスバーガー社のタッグ作品は『オロンゴ』以来です。オロンゴも非常に素晴らしい作品だったので、今後はこのタッグの作品は要チェックだと思います。

 

ゲーム背景

一つのゴールに幾千の道程-あなたはどの戦略を選ぶか?

南アメリカのジャングル深くある 隠された黄金の土地"エルドラド"。金、宝石、および貴重なアーティファクト-宝物が、この失われた王国に貯蔵されるという。プレーヤーは探検隊の隊長となり、経験豊かな隊員を雇用し、慎重に道を探す。はじめにエルドラドに到着した探検隊がすべての財宝を手に入れるだろう (ルールブックより意訳)

ゲーム概要

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基本はレースゲームです。スタート地点からゴール地点まで先に着いたプレイヤーの勝ち。
山のマスや他プレイヤーの駒は障害物で、特に細くなる道での位置取りが大事になります。
レースゲームは、差がつくと巻き返しが難しいところがあるけど、エルドラドは要所要所でトッププレイヤーにコストを強いるのが面白いです。勿論、トップはコストを支払い損なわけではなく、タイブレーク時に有利となる仕組みです。

そしてエンジンとなる部分がデッキ構築で行われます。
地形には緑(密林)、青(湖)、黄(村落)の3種があり、対応するカードを出すことで進むことができます。また黄色のカードをコインとして使い毎ターンカードを1回購入することもできます。概要はこれだけ…シンプル!

 

このゲームのポイント

  • テーマがワクワクする
  • カード種類が少なくて覚えやすい
  • 可変ボードによるリプレイ性の高さ
  • 独特なサプライへのアクセス方法
  • 手札の取捨選択できる
  • セットアップが大変
  • 狭いテーブルだと遊ぶのが難しい

 

【テーマ性】密林の中、探検隊の隊長となって黄金郷を目指す…そんなシチュエーションだけでワクワクします。昔は探検隊のTV番組をよく見たものです。

【カード種類の少なさ】ドミニオンを代表とするデッキ構築ゲームの多くは、カードの種類が沢山用意されています。そのためゲーム毎にカードの多様性を楽しめますが、一方でインスト時のカード説明に時間がかかります。
エルドラドではカードの効果が少なく、移動・ドロー・破棄に集約されているため、はじめての人でもカードの全貌を把握するのが容易だと思います

【可変マップ】このゲームにおいてマップが変わるということは、どのカードがどのタイミングで必要なのかが変わるということです。例えば中盤に水辺が多くても、中盤になってから青いカードを購入したのでは遅いため、デッキの回転を考慮してカードを購入する計画性が求められます。

【サプライへのアクセス】エルドラドには初めに購入できるカードはマーケットに並ぶ6種に限られています(ちなみに一種類につき3枚しかないため4人プレイのときは争奪戦になります)。
そしてカードが一種類売り切れたときに、初めて上級カードを購入する権利を得られます。誰かが上級カードを購入したなら、それがマーケットに置かれます。つまりゲーム毎にカードが購入できる順番も変わってくるのです。

【手札の取捨選択】殆どのデッキ構築ゲームは手札を次のラウンドまで持ち越すことはできません。しかし、エルドラドは手札を次ラウンドまで全て保持するか全て捨てるかを選ぶことが可能です。これにより「手札が噛み合わずヤキモキする」ということが減るのです。ただし手札が2枚あり、残したいカードは一枚だけ…なんてことも多々あり、ちょっとしたジレンマも味わえます

【気になること】エルドラドで少し気になるのは「セットアップの煩雑さ」と「テーブルを広く使うこと」が挙げられます。ただ、こちらは工夫次第で改善可能だと思います。

 

縦置きボードの作成

工夫というか工作です。エルドラドはボードが可変であるゆえに場所を取ります。テーブルによってはサプライ置き場を用意するのが困難なときも…

そんなわけで上級サプライを縦置きできるボードを作成しました。設計図も作らず家にあるもので適当に作ったものですが、テーマがテーマなので雑に作った方が雰囲気が出てよいと思ってます(^ω^;

 

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 材料はスチレンボードと木工用ボンドとゴム紐とイーゼル×2…すべて100均で揃います。そのまま箱に入れてもピッタリ収まるようになっています。

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ちなみに左下の謎物体は、ナハリさん(@el_nahari)、ムラさん(@mura_bg)、自分(@see_know)が「エルドラドが今年のSDJをとる」といった発言から、3人のニックネームを1文字ずつとって「SNJ (Shino Nahari moJya)受賞作」として記念に描いた落書きを張り付けたものです。3分で作ったオブジェなのでクオリティ低くて申し訳なす…

 

おわりに

先にも触れましたが『エルドラド』は2017年ドイツ年間ゲーム大賞(SDJ)にノミネートされました。クニツィアの作品でSDJを取ったのは今のところ『ケルト』が最初で最後です。個人的にはドイツゲームらしいドイツゲームとしてエルドラドが受賞することを切に願います。

皆さんも機会があれば、ぜひ遊んでみてください。

 

※参考リンク

①play:game クニツィアへの個人的インタビュー2010 http://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001221.html

 

②暮しとボードゲーム スーパースター列伝 第3回 クニツィア博士 中編http://krstbg.com/contents/superstar_rd/004.html